鹿児島暮らし/鹿児島のブログのブックレビュー
投資家が「お金」よりも大切にしていること(星海社新書・税別820円)::藤野 英人

鹿児島の天文館のジュンク堂で、2015年の仕事初めの帰りに購入。糸井重里の「インタネット的」を買ったついで。

ざくっとまとめれば、お金というのは、きちんと、暮らしとか社会とか共同体にうめこまれているもので、お金との関わり方が、その人の暮らし方とか社会との関わり方をあらわしているんですよという話。

「失われた20年」というけれど、この10年間(2002~2012年)で、TOPIX(東証株価指数:東証一部の全銘柄)は、ほとんどフラット。そして、TOPIX CORE30(時価総額と流動性の特に高いコア30社)は、24%も下がっていて、確かに“失われた”という感じ。この原因は、コア30社に代表される大企業が、ダメだっただけで、東証一部の7割の会社は、株価が倍になっていて、東証二部の企業は、同期間に、株価が67%もアップしているんだとか。
そんなわけで、日本経団連に入っているような大企業が、日本を代表するような顔しながら、実は、日本経済の足をひっぱってていて、「失われた20年」の主犯は、大企業であるというのが、著者の藤野秀人氏の主張。本職はファンドマネージャーの方です。
ここから、だから大企業が悪いという展開もできるけど、そう展開せず、「失われた20年」は、ごく一部の現象で、大多数の会社は株価を上げてるんだから、ネガティブ情報に惑わされず、もっと前向きになろうというのが、本書の趣旨。

株価は下がっても、社員の給料は、そこまで下がってないのが大企業だから、大企業に就職して、中小企業に投資するのがベストってことか? だけど、大企業に蔓延する閉塞感を共有するのは嫌だな。

(Amazonの紹介文)
人生でいちばん大切なカネの話をしよう
本書は、私が投資家として20年以上かけて考えてきた「お金の本質とは何か」の結論を一冊に凝縮したものです。特に、これからの日本を担う10代、20代に読んでもらいたい。なぜならお金について考えることは、自らの「働き方」や「生き方」を真剣に考えることと同義だから。若いうちにお金の見方が変われば、自分の人生や社会に対する見方も大きく、良い方向へと変わっていくでしょう。理想論を言っているのではありません。お金の本質を全く考えずに良い人生を歩んでいくのは、現実的に不可能なのです。カネの話は汚い、金儲け=悪だと思っている人は、世の中について何も知らないことを、自らさらけ出しているのかもしれませんよ。